聴風館記(初伝手引)

聴 風 館 記

先師曰ク植樹タレカ迂遠(うえん)トイウ教育タレカ魯鈍(ろどん)トナス
今ヤ世界二人類繁殖シ財貨足ラザラムトス是二於イテ
強勢ヲ恃(たの)ミテ天地ノ宝財ヲ掠(かす)メ自然ノ清浄ヲ汚(けが)サバ

終(つい)二何(いずれ)ノ地二カ住ムベキ何ヲモッテカ児孫ヲ養育セム
夫レ植樹ト教育トハ治国(ちこく)ノ基(もと)救民ノ肝要タリ乃公(だいこう)
立チテ不義ヲ匡(ただ)シ正道二復(ふく)セシメズンバ旦暮(たんぼ)二国亡(ほろ)ビム
難行ト雖(いえ)トモ努(つと)メテ歇(や)マザレバ愚公(ぐこう)山ヲ移サント
小野陽太郎京洛二生レ岡山大学二植栽ノ術ヲ学ビ
日新館二武道ヲ修(おさ)ム昭和四十二年春学士トナリ
武道免許ヲウケ真人ヲ印可サル洛北二道場ヲ興(おこ)シ
植栽武教ヲ図(はか)ル先師コレヲ喜(よろこび)シ聴風館ト銘セラル

意ハ無声(むせい)ヲ聴キ無形(むけい)ヲ観(み)直(すぐ)二応ズル二アリ
是即(これすなわ)チ武道ノ極意ナリ故二一文ヲ草(そう)シテ諸生二示シ自戒ト為ス

平成十一年春 聴風館長 小野陽太郎源真人

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